a strong earthquake

11日
軽い、しかし揺れの周期の長い、地震を感じた。最初は目眩かなと思ったが、そうではなさそうなので、念のため共同研究室に行き、同僚たちに確かめたら、やはり地震だという(気づいていない人もいた)。後からわかったのだが、震度は3であった。
テレビをつけてみたら、東京が映った。多くの人々が屋根のない広場のようなところに出てきている。避難しているのだろうか。担架が地面に並べられている場面もあった。しかし間もなく東北が大変なことになっているのを知った。
ライヴで、とんでもない画像が次々に映し出されるのに釘付けになって動けない。信じられない光景だったが、家に帰っても、朝を迎えても、その次の日になっても、まだまだ目を疑うようなシーンがどんどんTVに映し出される。何もできないままTVの前を動けないでいた。


12日
とは言っても、土曜日は新しく購入した車をディーラーまで取りに行き(車はちゃんと届いていた。これが少しあとだと納車は遅れただろうか)、その足で篠山に炭火焼き肉を食べに行き、近くの温泉で風呂に入って帰ってきた。彼我の違いを思い、だからこそこの幸せを心から味わおうと思った。


13日
日曜日もたいていはTVの前で呆けていた。自然物も人工物も見境なく、自分より低い位置にあるものはすべて呑み込んでゆく大量の水の圧倒的な力を写し出す画面を眺めては、ただただ呆れていた。
夕食には餃子をつくった。具を皮に包むのは娘に頼んだ。「ベーコンと菠薐草炒め」と「トマトとオクラと梅干しの入った卵とじスープ」とを合わせて食べた。餃子の具の白菜を絞りすぎなかったのがよかったのか、ジューシーでとても美味しかった。