2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

MIZUMURA Minae, Modern Japanese Literature

『ユリイカ』2月号(特集=日本語は亡びるのか?、第41巻第2号、ISSN:1342-5641)を読み始める。 ・蓮實重彦「時限装置と無限連鎖」 それは、『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論』でくわしく述べたことだが、たとえばある程度まで頭のよいデュ・…

"our patchwork heritage is a strength, not a weakness"

『現代詩の鑑賞101』(大岡信編、新書館、1998年、ISBN:4403250319)を繙いて、編んでみる。 どうもちかごろ 舌が紙のようにぺらぺらめくれあがったり*1 イデオロジストの顰め面を窓からつきだしてみる 街は死んでいる*2 割れた少年の尻が夕暮れの岬で 突き…

KAWADA Junzo, anthropology

『文化の三角測量』(川田順造、人文書院、2008年、ISBN:4409530380)を読み始めて、同じ著者の「時代と学問−−学問は世の役に立つか」(『人類の地平から』(川田順造、ウェッジ、2004年、ISBN:4900594741)所収)を再読したり。 それまで私が頼ろうとしてい…

NISHIWAKI Junzaburo, a walk on the surface of eternity

散歩に出てみたくなって、鴉がかわかわと鳴いている。飛び去っていく、もう一羽の呼びかけに応えているのか。 その声の下で、すっと時計の世界から切れてしまう。音楽が身体から湧きあがってくるあの感じが、もうやってきたのだ。いつもいつも長閑な春として…