2011-01-01から1年間の記事一覧

KOKUBUN Koichiro, ennui

人間的自由の本質 ここで誤解してはならない。人間は習慣なくしては生きられない。人間はどうあっても、気晴らしと退屈の混じり合った生を生きざるを得ない。だから、この条件を超越して、考えることのきっかけをすべて受け取ろうと考えたり、人に「目を開け…

KAWAMOTO Hideo, autopoiesis

理論の「間接的活用」 オートポイエーシスというのは、あらかじめ設定された観点であってはいけないのです。オートポイエーシスをあくまで道具として活用したい人は、経験を前に進めるときに,傍らにいつも手掛かりとして置いておいて,それを横目で見ながら、…

YASUDA Yojuro, OTOMO Yakamochi

防人について 彼らは時局に対して志士の如くに立つことは思ひよらなかつた。彼らは政治の裏面の頽廃は知らず、情勢の帰趨も知らず、しかも美しい畏命の心情に住んで、よく国の根柢の、沈黙の土台となり、この同じ意味から当時の上層の陰謀政治をも支へてゐた…

YAMASHIRO Mutsumi,SAKAGUCHI Ango

戦争について われわれは、その芯にある美しさにひかれて「戦争」に帰りつつある。危険な日本回帰だと、帰ることそのものを否定しても始まらない。問われなければならないのは、そのことに「うしろめたさ」を感じているかどうかということ、そしてほかならぬ…

an extramural lecture,

職場での公開講座を終える。講演のあとで三人程の人が声を掛けてくださったのがうれしかった。本を借りてくださった人も。上出来。 同僚のSさんからは丁寧さが足りないとのご指摘。ごもっとも。ちょっと聴き手の知識をあてにしすぎている。専門家に近い相手…

MIYAZAKI Goro,

コクリコ坂から@シネピピアめふ。 懐かしい。懐かしすぎる。画面に出てくるものが。出てくるものの動きまで。 宮崎吾朗は、(前作に比べて)よくやったと思うが、映画としては「ポニョ」のほうが、私としては面白かった。 動く画としての面白みでいうと、オ…

KOBAYSHI Toshiaki,

〈主体〉のゆくえ-日本近代思想史への一視角 (講談社選書メチエ)作者: 小林敏明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (8件) を見る

TAJIMA Masaki,

正義の哲学 (道徳の系譜)作者: 田島正樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/04/19メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (10件) を見る以前に書かれていたものと重なる部分もあるが、インタヴューがもとになっているせいか…

a strong earthquake

11日 軽い、しかし揺れの周期の長い、地震を感じた。最初は目眩かなと思ったが、そうではなさそうなので、念のため共同研究室に行き、同僚たちに確かめたら、やはり地震だという(気づいていない人もいた)。後からわかったのだが、震度は3であった。 テレ…