an extramural lecture,

公開講座をなんとか終える。出来は、前回が80点だとすると今回は60点。話が(自分でも)見えにくかったし、その分元気がなかった。元気がないと説明にも力が入らず、適切なことばが当意即妙に出てこない。まあ何とか時間内に話をまとめることができたので、ぎりぎり及第としよう。

それにしてもメモを直前になって打ち出そうとしたらプリンタが紙詰まりで、それを取り除いても、どうも改善をちゃんと認識してくれなくて、紙詰まりの注意が出るばかりで、どうにもワークしない。あきらめて共同研究室のもので打ち出す。この時点でもう開始30分前を切っていて、まだ会場にパソコンも運んでおらず、ちょっと焦ったが、プロジェクタにつないだりのセッティングはすんなりいったので、少し落ち着く。

しかし職場代表の挨拶や司会による私自身の紹介やらを引き継いだまま、流れ的に話に枕も置かないまま、何となく入ってしまって、90分近く連続でしゃべったのだが(途中、少し画像を見てもらいもしたのが)、自分でもやや長く感じた(冗長ということもある)。一番前の席で眠気をこらえきれずに寝てしまった人が、気の毒だったが、終わってからあとで私に自説を述べに来たので、申し訳になると思って、それには快くつきあった。

講演後は、質疑応答というよりも司会を引き継いだ同僚のSさんが、だいたい一人で感想を言ってくれたのだったが、昨年来て下さった何人かの人たちも、わざわざ演台のところまで来て「挨拶」してくださった。人数が増えたので、話のレベルをお上げになりましたね、とか。これは(お話、わかりにくかったですぅ、という遠回しの)皮肉にも聞こえたが。

それから、やはり一番前の席におられた年配の女性が、私が話の中で紹介したある本について、自分も買って読んでみたいと思ったので、教えて下さいとおっしゃった。ここは唯一?話に熱の入ったところでもあったから。これは素直にうれしかった。