Malta

バスで一日観光。こちらではこの日から学校が始まったとかで、送り迎えの車のせいか朝は交通渋滞。ブルーグロット(青の洞門)は雨で観光船は出ないことになり、崖の上からだけの見物。その後、青銅器時代のものとされるタルシーン神殿跡は傘をさしての見学。ジガンティヤの神殿に比べて規模が大きいだけでなく、作りがかなり複雑なものになっている。石に描かれた渦巻き文様や動物の絵など、先に考古学博物館を訪ねていたのが理解を助けてくれた。ここでは日本女性たちの団体が男子用トイレを勝手に/合理的に使用していた。
昼食はヴァレッタのレストランでリゾット、ブラジオリ(挽肉やハーブなどを薄切り?の牛肉でロールしたものをトマトソースで煮てある)、アイスクリームを白ワインと。雨あがる。日よけに濡れた折りたたみ傘をさしているとまもなく乾いてしまう。騎士団長の宮殿、聖ヨハネ大聖堂&美術館を訪ねる。宮殿は目的を変えながらも現在実際に使われているところが豊かさの証明か。調度だけでなく床や天井にまで凝らされた意匠が細密かつ荘厳。カラヴァッジオの「聖ヨハネの斬首」は、やはり画家の生涯と重ねると味わいが増してくる。光あふれる島とは対照的な画面で、そのわずかな光の強さ、方向、分量のバランスがすごい。その後、市内でMSKとMKKのお土産にブローチ、ペンダント。
夕食はツアーを一緒したSさん、Kさん、Wさんたちと男女二人ずつのグループでスリーマのレストランに。こちらの標準だとまだ早い時間にタクシーで行き、店が開くのを海辺のベンチに座って待ってそれから入った。野菜スープから始めて、うさぎ、ラム、サーモンをメインに、タコのパスタやサラダなどをシェアして、赤ワイン(ボトル)、最後にコーヒーが飲めないWさんを除いてカプチーノ(これは残念ながらこちらに多いインスタントだった)。ビルには86ユーロとあったが、奮発して100ユーロ置いて帰ることにした。出かけに気のよさそうなオーナーが挨拶にきたので料理がビューティフルだったと誉めると握手をしてきた。バスでホテルに戻る。荷造りなど。