KOBAYSHI Toshiaki,
〈主体〉のゆくえ-日本近代思想史への一視角 (講談社選書メチエ)
- 作者: 小林敏明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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TAJIMA Masaki,
- 作者: 田島正樹
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/04/19
- メディア: 単行本
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a strong earthquake
11日
軽い、しかし揺れの周期の長い、地震を感じた。最初は目眩かなと思ったが、そうではなさそうなので、念のため共同研究室に行き、同僚たちに確かめたら、やはり地震だという(気づいていない人もいた)。後からわかったのだが、震度は3であった。
テレビをつけてみたら、東京が映った。多くの人々が屋根のない広場のようなところに出てきている。避難しているのだろうか。担架が地面に並べられている場面もあった。しかし間もなく東北が大変なことになっているのを知った。
ライヴで、とんでもない画像が次々に映し出されるのに釘付けになって動けない。信じられない光景だったが、家に帰っても、朝を迎えても、その次の日になっても、まだまだ目を疑うようなシーンがどんどんTVに映し出される。何もできないままTVの前を動けないでいた。
12日
とは言っても、土曜日は新しく購入した車をディーラーまで取りに行き(車はちゃんと届いていた。これが少しあとだと納車は遅れただろうか)、その足で篠山に炭火焼き肉を食べに行き、近くの温泉で風呂に入って帰ってきた。彼我の違いを思い、だからこそこの幸せを心から味わおうと思った。
13日
日曜日もたいていはTVの前で呆けていた。自然物も人工物も見境なく、自分より低い位置にあるものはすべて呑み込んでゆく大量の水の圧倒的な力を写し出す画面を眺めては、ただただ呆れていた。
夕食には餃子をつくった。具を皮に包むのは娘に頼んだ。「ベーコンと菠薐草炒め」と「トマトとオクラと梅干しの入った卵とじスープ」とを合わせて食べた。餃子の具の白菜を絞りすぎなかったのがよかったのか、ジューシーでとても美味しかった。
a quarrel on the last day of the year
Wホテルのラウンジで和食のモーニング。妻は洋食のそれ。朝から何とも贅沢な時間を過ごす。川面を流れのままに流されていく水鳥を包む冬枯れた景色を堪能。
午後、しかし娘の過去(進学)と未来(就職)のことで妻と口論になる。私は自分の考えを押しつけていないつもりでいたが、私には強い学歴コンプレクスがあり、どうやらそれを深く傷つく形で彼女たちにぶつけていたようだ。妻も今までにない口調で辛辣に指摘し強く抗議した。
私は発作的に離婚を考えたり、自殺を考えたりした。持っている本を捨ててしまおうとも考えた。強く反省し、どうかして行動に表したいと思った。今年が終わった。
SASAKI Ataru
切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話
- 作者: 佐々木中
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 単行本
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つまみ食いだけで積ん読状態のままになっている前著『夜戦と永遠』を今度は読み通せるかも。田崎英明『無能な者たちの共同体』を読み返したくなった。