Geliebte Clara, Clara Schumann,

クララ・シューマン@シネ・リーブル神戸。
選曲はよかった、と思う。でも、ロベルト・シューマンヨハネス・ブラームスも人物としてやや中途半端な印象。描かれがちな「嫉妬」と「寛容」との葛藤みたいなものが前面に出ていなかったせいだろうか。それが事実とか、あるいは解釈とか、かもしれないのだが。クララにしても、どちらの男にも恋していない女に見える。何よりもいちばんに音楽に恋しているひと(そして同時に、したたかな生活者でもあるひと)なのであった。