2009-01-01から1年間の記事一覧

my daughter's university entrance ceremony,

娘の大学の入学式に出席。予想以上の大人数の混雑ぶりに驚く。新島襄と彼の建学の精神に尽きる、と思わせる式典。ガイダンスの終了を待って、娘と二人で実家に父親を訪ねる。途中駅で遅い昼食。亡き母の仏前にも報告。弟家族とも一緒に活け魚料理レストラン…

Awaji-Island,

朝8時、部屋食の準備にきた仲居さんのノックと海に面した東向きの部屋の猛烈な日差しのダブル・モーニング・コールで跳ね起きる。午前10時チェックアウト。昼食は淡路市の鮨屋でにぎり、赤だし、車エビの塩焼き。志筑にあるパティスリーに寄ってコーヒーと…

Awaji-Island,

トースト、牛乳、コーヒーの朝食。お昼前に家を出て中国自動車道を走る。午後1時頃明石海峡大橋を渡り、東浦ICで降りる。本福寺水御堂見学。近くの小さな祠の前に置かれたベンチに3人並んで昼食。弁当は昨夜の残りものに、玉子焼き、ソーセージ、妻と娘の…

ITO Kunitake, William James, a pluralistic universe

『ジェイムズの多元的宇宙論』(伊藤邦武、岩波書店、2009年、ISBN:4000234609)を読み始める。 ジェイムズがその理性批判にかんして徹頭徹尾固執するのは、個人の「経験」ということである。人間とは深い罪の意識や悪への鋭い意識によって絶望へと導かれる…

Ota Yoshinobu, Anthropology of Traces and Surprises

『亡霊としての歴史』(太田好信、人文書院、2008年、ISBN:4409530372)を読み始める。 いま救済が必要なのは、文化ではなく、人類学のほうである。人類学は、近代を生きる先住民たちのように、変化を余儀なくされつつも、果たして生き残ることができるのだ…

Alfred North Whitehead, Science and the Modern World

『科学と近代世界』(ホワイトヘッド、上田泰治&村上至孝訳、松籟社、1981年、ISBN:4879840149)を読み始める。 第五章「ロマン主義的反動」にあるくだりで、続きの一段落だが、長いので五つに分けて記す。 万有をうち貫き、実在するものの性格それ自身に内…

Judith Butler, Giving an Account of Oneself

『自分自身を説明すること』(ジュディス・バトラー、佐藤嘉幸&清水知子訳、月曜社、2008年)を読み始める。 ヘーゲルやニーチェ、ラプランシュやレヴィナス、アドルノやフーコーを吟味しながら、著者は、自分を説明すること、またその条件について考えてい…

Enrique Vila-Matas, BARTLEBY Y COMPANIA

『バートルビーと仲間たち』(エンリーケ・ビラ=マタス、木村榮一訳、新潮社、2008年、ISBN:4105057715)を読み始める。 ・マルセル・マニエールという作家の〈幕間劇〉として紹介されている対話 いいえ「重要でしかも簡単に言えることは、人間が考え、懸命…

ABE Masahiko, afterimage

『スローモーション考』(阿部公彦、南雲堂、2008年、ISBN:4523264759)を読み始める。 なぜ、詩はゆっくり終わるのか? 表象が人の心に食い込む、その仕組みが詩の終わりに隠されている、と著者はいう。そして外部、他者としての残像について。 我々は知ら…

MIZUMURA Minae, Modern Japanese Literature

『ユリイカ』2月号(特集=日本語は亡びるのか?、第41巻第2号、ISSN:1342-5641)を読み始める。 ・蓮實重彦「時限装置と無限連鎖」 それは、『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論』でくわしく述べたことだが、たとえばある程度まで頭のよいデュ・…

"our patchwork heritage is a strength, not a weakness"

『現代詩の鑑賞101』(大岡信編、新書館、1998年、ISBN:4403250319)を繙いて、編んでみる。 どうもちかごろ 舌が紙のようにぺらぺらめくれあがったり*1 イデオロジストの顰め面を窓からつきだしてみる 街は死んでいる*2 割れた少年の尻が夕暮れの岬で 突き…

KAWADA Junzo, anthropology

『文化の三角測量』(川田順造、人文書院、2008年、ISBN:4409530380)を読み始めて、同じ著者の「時代と学問−−学問は世の役に立つか」(『人類の地平から』(川田順造、ウェッジ、2004年、ISBN:4900594741)所収)を再読したり。 それまで私が頼ろうとしてい…

NISHIWAKI Junzaburo, a walk on the surface of eternity

散歩に出てみたくなって、鴉がかわかわと鳴いている。飛び去っていく、もう一羽の呼びかけに応えているのか。 その声の下で、すっと時計の世界から切れてしまう。音楽が身体から湧きあがってくるあの感じが、もうやってきたのだ。いつもいつも長閑な春として…